草津の達人と行く『スノーシューネイチャーツアー』



午前中は草津森の癒し歩道 ロイヤルコース。案内人は草津町ナチュラリスト・高山正明さん。

高山さんはネイチャーゲームを取り入れてガイドをするのが特徴。私はこういうの苦手な方なので、とても参考になる。

そしてこのウリハダカエデのお話しも、よくしている様に見える…が、このコースでは目立つ樹木が少ないので、使う木は決まってしまうのかも知れない。


  


傘モミの広場では、森と一体になり心身を浄化するような呼吸法を行う。

さらに、皆で輪になって「気」を感じることができるか?などのイベントを行った。高山さんもこれからはガイドスタイルを森林療法的なものに変化させていくのだろうか。

※注:別にこういうものだけが森林療法ではありません。森林療法を怖がらないでください。


  


そよかぜの広場では、またゲームを披露。高山さんらしさが戻ってきた。

そして、最後に見晴らしの良い場所に連れて行く。このように森林の中だけではなく、所々かもしくは目標地点となる開けた場所に連れて行くことが森林散策には必要だ。ここでは、日本武尊の伝説を掘り下げて話してくれた。嬬恋の伝説とちと違うが、その辺を楽しめる参加者だったように思う。さすがはフォローアップ講座。

途中のサワラの大木には、キツツキが突いた跡があった。今まで気がつかなかった!サワラの立生木を突いても虫はいないと思うのだが…。では求愛のドラミングだろうか?


  


午後は草津森の癒し歩道 やすらぎの森コース。案内人は湯田六男さん。今回は吾妻森林管理署に講師依頼をして、湯田さんに来ていただいている。なんともありがたい。

このコースは、草津道の駅のすぐ脇からスタートする。しばらく歩いていないから、どんなコースか忘れてしまった。

写真ではテンの足跡の説明をしている。冬の森では動物たちの足跡がよく目立つ。このほか、キツネやリスの足跡も確認できた。


  


スノーシューでキックするようにして作る雪上のバームクーヘン作り。幼稚なようだがこれがやりだすと案外ハマる。森の中では童心に帰ることができ、それがまた精神の回復になると思う。このような単純な遊びをさせることができたらもう癒すことに成功しているのかもしれない。

案外、このコースは斜度がある。午前中とはうって変わってアドベンチャーな展開となった。

途中途中で、休みながら進む。そこで森のお話、樹木のお話をする。


  


ようやく本日の折り返し地点、アンテナ広場に到着。参加者にはなかなか良い運動になったようだ。

湯田さんのインタープリテーションの特徴の一つは、その独特な言葉のなまり具合にもあると思う。人柄の良さが出る話し方だし、あのなまりを聞いたとたん、湯田さんの後ろに故郷の田園風景でも広がっているかのような感覚に襲われる。
…実は私もクレーム処理のためにわざとなまり言葉を使い、煙に巻く技を使っていたことがある!

感心あり、笑いあり、遊びあり、疑問あり、運動ありの研修会だったと思うが、皆、自分なりにはどんな風にしようか…と思いを巡らせながらの帰路だった。