いのちと塩 ― 新・生命の創世紀


  いのちと塩―新・生命の創世紀


  著者 佐藤稔・佐藤秀夫(共著)
  発行 ココロ(2001/04)
  単行本187P
  ¥1,365



目にうろこ、驚きの書。弊社では今後、還元力を持った塩・マグマ塩を販売する。それに先立って読んだのだが、こんなに優れた本だとは思わなかった。



マグマ塩

http://www.magmaen.com/



マグマ塩を実際に自分の身体に使用を始めているが、強い利尿作用と発汗による老廃物の排出、そして脳の状態の良さを強く感じている。この還元力を持った塩の力はこんなものではないが、この作用の謎を2人の専門家が医学的に、科学的に、生態学的に、そして最終的には社会学的に解いていく。



20世紀後半から生命に必要なミネラルたっぷりの塩よりも、利益追求のための工業用の塩を大量生産することを優先しそれを摂取し続けたことによる負の遺産は大きい。命にかかわる必要なものが細胞に届いたとき、細胞は本来の素晴らしい生命力を発揮する。それは、多くの人がこの「還元力を持った塩」を使ったときに気づくはずである。



塩の成分は地球の大循環の中で作られる。生命を作り出した全ての元素(ミネラル)が溶け込んでいるのが海。良い塩は海そのもの、地球そのものなのである。



私を最も勇気づけたのは以下の部分。



生命の進化の歴史の中では、ほとんどの種は地球環境に適応できず、絶滅していった。生命が生き残るために常に求められたのは、どんなに過酷な条件であっても、それを乗り越えられる勇気ある個性であり、僅かな可能性でも追求するための多様化であった。いま、ヒトに求められているのは、全く同じ道である。いまこそ慣れ親しんだ対立の概念を捨て、一人ひとりの個を自立させ、それぞれの個性を発揮し、多様化できる可能性を追求する時である。そして、自立し、多様化した個人は、その力を発揮して、地球と生命が調和の取れた一つのシステムとしての集合体となり、そこで個人と集団が融合できる社会作りを目指すときがきたのである。