森林インストラクター入門
以前に購入しておいた「森林インストラクター入門」。相当な厚さのため時間のかかる一冊である。手を付けていなかったが今回、意を決して読んでみた。
前半の200数ページ、知識編までは森林生態学やら土壌やら森林内の気象など、半専門的な内容が続く。しかしここまでを何とかがんばって読むことができて初めて、最後まで読みきることができるだろう。そしてその方はぜひ森林インストラクター試験にもチャレンジしてほしい。
いろいろな方が文を書いていた。只木良也氏、谷田貝光克氏、ネイチャーゲームの降旗信一氏…そのほか花の百名山で知られる田中澄江さんの文も好感が持てた。
森林浴のメカニズムや自然観察プログラムの例、炭焼き体験の指導法…など、森林レク協が出している森林インストラクター養成教科書選集にも出ていない内容もあって参考になった。しかし古い火山帯についてや、改正前の森林法も載っているのが少々困る。
P308〜みどりのイベント発想法(鈴木輝隆氏)の節は気に入った。自然啓蒙イベントを遂行していくにあたって、さまざまな障害に悩まされるのが現実である。そんな時にすぐにブチ切れるのではなくて、発想を切り替えるためにこの節を読み返すことにしよう。