熊の湯〜笠ヶ岳登山コース

来週、中学一年生女子生徒をこのコースに案内することになっている。今日はその下見。しかし、熊の湯登山口に行くとこんな看板が!

「警告 6月14日 熊の襲撃に因る 死亡事故発生」

やー困ったなあ、これはどうしたものか…コースの変更は帰ってから学校の先生に相談するとしてとりあえずコースの下見をする。今日はネイチャー木村の登山下見最高の足かせ、山田部長の甥っ子・矢内智章君を連れての登山である。しかし、この看板を見てびびった彼は終止大声を出し、鈴を鳴らしていた。やかましくて敵わないが、お蔭さんで今日は熊に出くわすことはないだろう。


  


サンカヨウ(メギ科サンカヨウ属)は変種が多く、マルバサンカヨウだのキレハサンカヨウだのあるらしい。今日のはマルバサンカヨウだった。実はまだ若いようだ。

古い看板が樹に飲み込まれていく。何の樹だったか覚えていないのが残念。樹木の生命力を感じる。

3枚目の樹の樹皮はとてもカエデとは思えないが、葉を見るとオガラバナのように見える。撮っておこう。


  


1,800mオーバーのところにブナが出現してきた。志賀高原らしい、日本海側の特徴が出てきた。

オシラビソの中径木についていた傷は、熊の爪あとのようにも見えるがこのように菱形につくこともあるのだろうか。

峰の茶屋に着く少し前に、せり出した木橋がある。大人数乗ったら壊れてしまいそうだ。


  


峰の茶屋から上部は、近年整備したようでずいぶん道が良くなっていた。ちょっと道よすぎじゃないの?とも思ったが、しばらく上がるとかなりキツイ階段が待っている。休憩無しで登れる人はいないだろう。

そして、最後に男坂と女坂に分かれる。女坂で充分であるが、男坂にもチャレンジしてほしい。その真ん中に崖を登るコースがあったが、名前はついていないようだった。


  


女坂コースでは、笠ヶ岳山頂を構成する岩石を観察することができる。花崗岩のように見えるが、山人志賀高原のWEBサイトを見ると笠ヶ岳は約5万年前地下のマグマが地表あるいは、地表近くで固まり、噴火寸前で活動を停止してしまった山…とあるので深成岩ではない。石英も見られるしデーサイト(石英安山岩)で良いのだろうか。
http://www.yamabito.com/_complete/mt/04.html

笠ヶ岳山頂(2,075m)に到着。山頂の神社も趣き深い。

ここからの景色は本当に凄い。それもそのはず、志賀高原で迷ったら、とにかく樹に登って笠ヶ岳で方角を確かめよと昔から言うらしい。向こうから見えるということは、こっちからも見えるということだ。見下ろす絶壁も見事。