フキタンポポ?

志賀草津高原ルートの帰り、万座まで1kmもないほど近くで、アスファルトの道路から突き出ている黄色い花があった。

「山渓カラー名鑑 日本の野草」には載っていない。別の本で見るとどうもこれはフキタンポポというらしい。

フキタンポポ】…キク科
〔特徴〕外来種多年草で、フキノトウに似て早春つぼみをふくらませ、開花した黄金色の菊のような花が、咲き盛る頃初めて葉が伸張してくる。花後に出る葉は円心形で縁に浅い鋸歯があり、上面緑色でクモ毛を持つ。下面は白毛を有し、その姿はやはりフキに似ている。
〔花期〕2〜4月
〔分布〕中国、シベリア、インド、ヨーロッパなど
(?栃の葉書房 色別800種 山草図鑑 より)

道路の周辺は塩基性物質が構造物から流れ出て、アルカリ性になることがある。日本の土壌は通常は弱酸性であり、道路脇は外来種の、例えばセイヨウタンポポなどが蔓延りやすい。しかしこのフキタンポポは恐れ入った。このアスファルトの下に、ごくまれに散布された種が、根茎が別れ増えているのだろう。恐ろしい生命力だ。