万座−白根山地蔵岳へ



さて、これから4月までの間、晴れた日はなるべく万座周辺のスノーシューコースの開発に努めようと思う。写真はトウヒ。

泥湯温泉の硫化水素ガス中毒死亡事故はこういった吹き溜まりで起こったのだろうか。しかし、土地をよく知るガイド(例えばネイチャー木村)が同伴なら、大丈夫。

西口親雄さんの本で、昆虫などの食害に対する広葉樹と針葉樹の違いの話がある。針葉樹は樹脂などで抵抗し、それに対して互いに殺し合いに発展してしまっているが、広葉樹は共生しており、進化が見られるというのだ。そのインタープリテーションをしたいのだが、共生している状態とはどれなのだろうか?


  


道路上ばかり進むと飽きてしまうだろう。少し森を進んでみる。すると、稚樹の樹幹部分の枝が全てないものがあった。折れ痕が新しいのでこの冬のものだろうか。隣の樹の落雪で削がれたのか?

万座の樹は捻れと枝の張り様が凄まじい。枝は風雪で折れながら日を何とか受けようとして伸びていくからこうなるのは解るが、捻れが激しくなるのはどんな理由からだろうか。私の仮説としては、樹の一年間の捩れの角度は標高に限らず種によって決まっており、成長量が小さい高地の方が結果的に捩れが大きいように見える…どうだろうか。しかしそれだけではこれほど捩れる理由にはならない。

途中、見事な雪庇がある。4月のイベント時まで残ってくれるだろうか。


  


湯釜に到着。真ん中よりもやや南東側に活発に噴出している場所が見えた。ここからだと良く見える。

地蔵岳のケルンがもうすぐ。先着がいるようだ。

近寄ってみると、あらま!中嶋さんと清水さんじゃない!やっぱ、冬のこのコースは格別ですよねー。


  


今日は天気が良すぎた。北アルプス全山が見えていた。

浅間山もこのところすっかりおとなしく、噴煙もまばらだ。

それでも、万座から眺める山で一番美しいのは、文句なく四阿山だろう。右は根子岳


  


さて、万座へ戻るとしよう。紫外線が強くて敵わない。森の中を行こう。亜高山帯の極相林を。

途中、痕の位置的にはノウサギに似ている足跡があった。しかし大きすぎる。誰のだろう?

糞まで、ノウサギの足跡の形に似せてしてあった!これはカモシカの糞。斜度の急な場所ではロコモーションはこのようになる場合があることが解った。どのような順番と着足の仕方をしているのだろう?


  


途中、ツガザルノコシカケがいくつかあったが、もっとあっていい筈だと思った。湯の○旅館のご主人が持っていくからか!?(笑)

コメツガの巨木が抱いていた雪はしまり雪の比重0.35位か?キリ(0.3)より重くキタゴヨウ(0.41)より軽いわけだ。あれで200?位だろうか。

コースの最後に、三又のダケカンバが万座では珍しく見事に苔に覆われていた。良い樹を見つけた。