浅間山麓国際自然学校研修会



今日のタイトルは「高山蝶の生態と保護活動について」
講師は尾瀬保護財団評議員の布施英明様。湯の丸山高山蝶パトロールで一度お会いしている。

午前中、机上講義をしてお弁当の後、午後から少しフィールドへ。ミヤマモンキチョウ等の食痕は葉が全て落葉しているため確認不可なので、軽〜くお散歩程度になる。

戻ってから少しスライドショーを。前にも見せてもらっているが、この先生は高山蝶のいい写真を持っている。


  


今日受けたレクチャーを少し紹介。

世界の昆虫種数は150万〜200万。うち日本は3万種。うち群馬県はトンボ目86種、カミキリ科230種、チョウ目うちチョウ類136種、ガ類4000種くらい。

モンシロチョウは英名でキャベツバタフライ、クジャクチョウはピーコックバタフライ、ラバ・イノブタ等人為的な交配種はF2以降(雑種の次世代)が生まれないので種として取り扱わない。

蝶と蛾の区別は日本人だけがするが蝶は触角の先端が玉になっているものをいう。

蝶を題材にした自然観察会をする場合、ビールと黒砂糖を混ぜてタオルに浸み込ませ木にかけておくという手もある。

ササが凹型に食われているのはジャノメチョウの食痕である。

地球上の動物でヤスデが一番脚が多い。一つの場所から2本出ている。ムカデは48対。

ミヤマシロチョウは、雄が交配を迫った際、雌が翅を水平にしたら交尾○、下にしたら交尾×。卵は数段に重ねて産むが、後に産んだ卵が先に孵り、抜け殻の卵を食べてしまうので下の段ももれなく孵化する。

なーんて事を教えてもらっている間にも坂上さんがオシロイシメジとキヌメリガサをゲットしていた!今日の夕飯の味噌汁の具だと。うーん、日大ワンゲルOG恐るべし。

高峰のカラマツ林は整然としてまた美しい。黄金色の黄葉のトンネルをくぐって、向こう側の稜線の万座に帰った。