湯の丸山下見
9/23の【グリーン・ツーリズム大会in嬬恋】では、湯の丸山−角間峠を案内する事になっている。今回、時間の都合上、湯の丸山だけにする予定になり、念のため下見をしておく。
ハクサンフウロの紅葉が目立つ。こういうのをクサモミジという。
ハクサンフウロはゲンノショウコと同じフウロソウ科フウロソウ属で、果実の裂開した形がそっくりだ。ゲンノショウコの果実では子どもの頃遊んだ記憶があるのだが、どうやっていたのか思い出せない。
今年マツムシソウがもう一度見れると思っていなかった。木漏れ日の光で綺麗だった。
ヤナギタンポポ(キク科ミヤマコウゾリナ属)は、ヤナギの様な葉とタンポポの様な花だからこの名になったのだという。ヤナギランの名のつけ方と一緒だ。
以前、滝沢益男先生が「湯の丸山では、どういう訳か毎年同じ場所に笹の花が咲いているんだ。」とおっしゃった。今日ふと思ったのは、例えば当館の玄関前のプランターにはパンジーを植えているが、花が咲いた後、枯れる前にそのしおれた部分を摘み取っている。すると植物は種子を作れなかったので子孫を残すためにまた花をつける。その繰り返しで、春に咲くパンジーは10月でも花をつけている。
…写真から解るようにこの笹の花は結実できていないようだ。もしかすると、結実できなかった場合、同じ個体が翌年もう一度花をつけようとする…こういう説はどうだろうか。植物繁殖の選択圧として十分に考えられ、発想としては面白い。
山頂付近に来ると、雲がかかってきた。
この付近では昨年から隆吾さん他仲間達がイワインチン(キク科キク属)の保全運動を行なっている。時期的にはもう遅いのだが、ウスユキソウと共にまだ残っていてくれた。当日も見れるだろう。
帰りの道、ナナカマドが色づき始めていた。
ヤマラッキョウ(ユリ科ネギ属)の花は強い匂いがするのだそうだ。気がつかなかった。この鱗茎は食べられない。
トンボのとまっている風景はいかにも秋らしい。
この湯の丸山頂周遊コースは、最後に見通しの良いカラマツ林を抜け、キャンプ場に下りてきて終わり。