きのこの100不思議


きのこの100不思議


編集 日本林業技術協会
発行 東京書籍(1997/02)
¥1,365



元々僕の場合、森への興味はきのこからだった。子どもの頃、図鑑を片手に森に入りきのこを山ほど採ってきてよく親を困らせたものだ。



きのこは食物繊維や栄養素に富み、可能性を秘めた21世紀の食材である。しかも菌根菌を自由にコントロールできる時代が来れば樹木の成長促進によるCO2固定速度増加、野菜収穫量増加なども見込まれる。健康ブームに乗りゆるやかに消費量は上っているようだが輸入量の激増により生産者の生活は苦しい。バイオ技術、栽培技術の向上で工場での大量生産となったこの「きのこ」という食材が食糧危機の中でどんなポジションを得ていくのかも興味深々である。