嬬恋今

料金所付近の土手ではキジムシロ(バラ科キジムシロ属)の黄色い花が目立つ。確かについさっきまでキジが座っていたようにも見えないことも無い。

芦生田の林道沿いではカキドオシ(シソ科カキドオシ属)群生している。つるが垣根を通り越してよく延びるのだという。

標高1,300m付近で見た新芽の葉は、ヤマトリカブトのものではないか。フウロウ系もこのような葉なので混乱する。


  


沢沿いを観察。カエデの若葉の色合いが凄い。冬芽が解らないので今は種判別は不可。葉緑体がまだ不完全なので、アントシアニンの赤色やらカロチノイドの黄色が見える。若葉が白っぽく見えるのもそれと近い原理で、葉緑体よりもワックス(葉がつやつやして見える成分)の割合が多くなり、反射して白く見えるのだ。

トチノキトチノキトチノキ属)の若葉は力強い。そういえばコシアブラの新芽の出方に少し似るなあ。

ホオノキ(モクレンモクレン属)も大きな芽を伸ばしてきた。もうすぐ花が咲くだろう。子どもの頃、通学路沿いにあるこの花の強烈な芳香に驚いた。でも周りの大人達はその芳香を気にも留めていないようだった。そして誰もこの木の事を教えてくれなかった。そんな社会であってはいけないと強く思っている。