森林の管理人育成講座

森林の管理人育成講座第17回タイトルは
『木材の流通を知ろう。木材市場見学・製材所見学。コスト計算。』

まず小諸市の東信木材センターで須田所長さんのお話を聞く。写真は梁材の説明シーン。梁はややアーチを描がいた物を使うと良いとの事。少し曲がって伸びた松はこんなところで役に立つようだ。

施設の玄関の柱にはカラマツを使った。カラマツは年月が経つとねじれが生じてくる。そのため、この柱は台の上に乗せるだけの造りにした。考えたものである。

材を加工する際に出る木の皮や破片材は産業廃棄物となる。山ほどあるから自由に持って行ってくれとの事。ハイキングコースにこれをひくとコース上の植生の発生が抑えられる。

木の皮は豚糞と混ぜ発酵させ、パーク堆肥を作っている。鶏糞やヘドロを使った他の製品より質が良いという。

最後に、今年は各地で災害が相次いだので杭木に使う細材が不足しているとの事。


 


今度は製材所。東部町の上田第三木材へ

工場長の案内&お話を聞く。丸太から床材は35%程しか取れない。そのうちさらに1割が脂袋やカビ、白色化しているので省いてやる。これらは発電燃料やパルプ原料として利用している。

丸太を樹皮がついたまま板にしているのは、太さがまだ決まっていない材だから。無駄を出さないようにしている。

床材は肌がひっかからないように丸太の外側の板目が上になるように加工してやる。仕上げは手の込んだ作業。節の部分には材(カラマツ)と特殊なボンドを塗りこみ、節を固定させ、木目をそのまま生かすようにしていた。