万座弁天池

いつか、昭和23年刊行の「万座温泉風土記」というものをチラリと見たことがあります。本によると、万座に弁天池という美しい池があるという。標高1,800mに人知れず存在その池は、美しい花と高山トンボが舞う別天地だという。

今日、ちょっくら行ってみました。

するとこれはどうした事か。こんな美しい池が、風景が、花が人知れずによくぞここにあってくれた。ほんわかと紅色を纏った花弁はハスの花の様に見える。しかし葉の形から言ってヒツジグサスイレンスイレン属)で間違いないであろう。まさか万座で出会えるとは思っていなかった。感激である。

また今日も忘れられない場所に出会ってしまった。これから定期的に観察していこうと思う。


 


他に水中から出ていた3出複葉の植物はおそらくミツガシワ(リンドウ科ミツガシワ属)。だとしたら嬬恋で唯一ここだけにあることになる。かなりの群落となっているので時期(6月初旬)はどんな素晴らしい景色が待っているのだろうか。

葦に絡まって出れなくなっていたのはオオルリボシヤンマ(ヤンマ科)写真はメスだがオスの瑠璃色は目が覚めるようでした。

最後に帰路に立ちふさがったのはアオイトトンボ(アオイトトンボ科)。羽は最初横に広げていましたがやがてやや閉じ気味になりました。かなりの接写も許してくれました。…『森の父』まであと少し!