3/4世紀の風景



鶴田 吾郎(つるた・ごろう)1890-1969 が描いた浅間山と裾野の原野の風景。『馬鈴薯』の言葉がまさに生まれようかとしているかの様に裾野に広がるジャガイモの花らしきものは実はノリウツギユキノシタアジサイ属)!吾妻森林管理署所有。

現在1000万ケース・首都圏の80%のシェアを誇る嬬恋村の夏秋キャベツ。鶴田吾郎氏がこの地に訪れたのは3/4世紀前。この地はおおよそノリウツギの茂る未開発の原野だったのです。

かつての平坦な原野は全て農地となり、この時期に白い花が咲いているのならそれは今はソバの花となっています。

3/4世紀を経て私達の目に映る風景はこのように変わりました。果たして私達は次の世紀を経た後その世代にどんな風景を残すことができるのでしょうか。