本白根山探勝歩道

今日は千葉県の千葉中央バス?幹部6名様を、本白根山探勝歩道にご案内して来ました。白根から万座まで下ってくる3時間30分位のコースです。
このコースは私も3年ぶりでした。しかし私の森林の話(例えば倒木更新など)をうんうんと良く聞いてくださいました。ご感謝申し上げます。

久しぶりに下った感想は、やはりインタープリターの同行あってこそのコースだなあ・・・と思いました。素人だけだとこのコースで感動と出会える確率はどのくらい下がるのだろうか?

いやいや、失礼。それも私の思い上がりなのでしょう。森林の中に放たれた生物には求めずとも自然の側が勝手に生命のあり方を教えてくれるものです。各々の気づきの度合いに合わせて自然はいつでも一方的な愛情で私達を正しく導いてくれています。私達の役目は、森林の中に入ることと、森林の中に誰かをお連れすること。それだけで充分なのです。
 

さて、出会った花を3種。同じ色系になってしまったのはご勘弁を。

その前に、先ほどのきのこは春-夏前までのきのこ・マスタケ(タコウキン科)で舞茸の仲間。幼菌は食えます。前に隆吾さんがバター炒めがいいって言うんで食いましたけど天然もんは味が濃いから調理の仕方が難しいですね。誰か美味い食い方知りませんか?

今日の花は時期としての指標植物として見て下さい。左から順番に
ハイマツ雄花(マツ科マツ属)
コマクサ(ケシ科コマクサ属)
ウラジロヨウラクツツジ科ヨウラクツツジ科)

です。3種とも温暖化の影響でどんどん早くなってきている事は言うまでもありません。
ハイマツの花は好きなんです・・・都会で問題になっている花粉症。そんなものとは全く無関係に人間の暮らしとかけ離れた極寒の地で花粉をばら撒き続けているふてぶてしさが良い。

コマクサはこんな株はおろかもう枯れた固体まで出現しています。

ウラジロヨウラクは、最近になって地域による固体変化の激しさを知りました。写真は万座のものですが、須坂市で出会ったものはもっと白みがあり、花や葉の大きさは20%増でした。・・・登山家は、この花の個体差を見比べて楽しんでいるというのも最近知ったのでした。