100不思議シリーズ

  


編集 日本林業技術協会  発行 東京書籍



社団法人日本林業技術協会編の100不思議シリーズより3冊。それぞれの中からお気に入りの話題を。



森の動物の100不思議(1994/02) 】¥1,223 より

イヌワシは厳冬の2月に2個の卵を産み、3月下旬に白いムクムクした雛が誕生します。それから2ヶ月半もの間雛を育て6月になって幼鳥は巣立っていきます。しかし、イヌワシの雛はほとんど1羽しか巣立ちません。過去の調査例では179回の内2羽が巣立ったのはたった3回だけでした。たいていこれは「兄弟ごろし」と呼ばれる孵化後2週間ほどの間に起こる激しい争いによって1羽が死ぬことが原因で・・・



森の虫の100不思議(1991/02)】¥1,223 より

家のアカマツを使った梁材からクロトラカミキリの成虫と幼虫が出てきました。家は建築後45年経過しており、この虫の生態から、45年もの間に世代更新したとは考えられません・・・



木の100不思議 (1995/02)】¥1,260 より

正倉院の文書などが1000年以上の歳月を経ても、記された文字や色彩を鮮明に今に伝えているのは「和紙」と呼ばれる独特の紙が使われていたからです。・・・和紙は化学薬品や機械力に頼る洋紙と比べてごく温和な条件と手作業、そして天然の分散剤を用いているのでセルロースの傷みが非常に少なく純度の高い繊維ができあがります・・・コウゾという木は一年で育成する小枝の靭皮組織が材料になり、まさに一年で千年を生きることになります。